それは、文字による方舟。
昭和20年春、来るべき本土決戦が声高に叫ばれる街にひとりの男がいた。
男は敗戦の日を正確に予期し、各地の農家を訪ね歩いていた。
この国の命運が尽きるまであと4ヶ月。
「その日」を迎えた暁には、ただちに日本を立て直すために。
旅する民俗学者 宮本常一。瀬戸内海の島で生まれた彼は日本列島を隅々まで歩き抜き、
人々の営みをありのまま見つめ、文字にはならずに受け継がれてきた言葉に耳を澄ませた。
生涯約16万キロ、およそ四千日に及ぶその旅を支援したのは、
戦時下に日銀総裁を務めた渋沢敬三だった。
昭和初期、渋沢敬三が私財を投じて自宅の敷地内に創った民俗学研究所『屋根裏の博物館(アチック・ミューゼアム)』
そこには多くの研究者たちが集い、それぞれのやり方でこの国を描き留めようと力を尽くした。
けれど、真摯な情熱は、戦時下へ墜ちゆく中で、翻弄され飲み込まれていく……。
宮本常一、渋沢敬三。そしてアチック・ミューゼアムをモデルに描く、若き民俗学者たちの葛藤。
記憶されたものだけが記録にとどめられる。そして今、方舟の行方は。
最新情報
9月14日 特設サイトを公開いたしました。
概要
演劇ユニットてがみ座 第9回公演
地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-
脚本 : 長田 育恵(てがみ座) 演出:扇田拓也 (ヒンドゥー五千回)
期間 : 2013年11月20日(水)~24日(日)
劇場 : 東京芸術劇場 シアターウエスト
出演
福田 温子
今泉 舞
箱田 暁史
石村 みか (以上てがみ座)
古河 耕史
近藤 フク (ペンギンプルペイルパイルズ)
生津 徹
多根 周作 (ハイリンド)
七味 まゆ味 (柿喰う客)
松角 洋平
原 扶貴子
中村 シユン
青山 勝 (劇団道学先生)
公演スタッフ
演 出 | 扇田 拓也(ヒンドゥー五千回) |
脚 本 | 長田 育恵(てがみ座) |
舞台監督 | 杣谷 昌洋 ・ 松澤 紀昭 |
舞台美術 | 杉山 至+鴉屋 |
音 響 | 笠木 健司(クロムモリブデン) |
音協協力 | Miya |
照 明 | シバタユキエ・木藤 歩 |
衣 裳 | 阿部 美千代((株)MIHYプロデュース) |
演出助手 | 谷村 聡一(ヒンドゥー五千回) |
宣伝美術 | 山下 浩介 |
撮 影 | 伊藤 雅章 |
録 画 | 彩高堂「西池袋映像」 |
手 紙 | 右近金魚 |
W E B | NORICO(RICOSTYLE) |
制 作 | 藤田 晶久 |
制作助手 | 萩谷 早枝子 |
広 報 | MAICO. |
制作協力 | 小野 和佳子 |
チケット
チケット一般発売開始日
2013年10月10日(木) AM10:00 一般発売開始
DMメンバー様向けのお得な先行発売も予定しています!
ご購入・先行発売に関しての詳細は、チケットページをご覧ください。
協力
MIHYプロデュース
柿喰う客
kitokito
グリーンメディア
KT plus entertaiment
ダックスープ
劇団道学先生
東宝芸能
ノート
ノックアウト
ハイリンド
palette&bullet
ヒンドゥー五千回
ファザーズコーポレーション
舞台美術研究工房六尺堂
プリッシマ
プロダクション・タンク
ペンギンプルペイルパイルズ
ラヴァンス
企画・制作
演劇ユニットてがみ座
てがみ座とは
劇作家 長田 育恵(日本劇作家協会所属・井上ひさし氏に師事)を主宰として2009 年旗揚げ。上演作品に合わせ演出家・俳優をコラボレートするスタイルをとる。心の揺れ動きを見つめ、繊細な言葉、丹念に織り上げられた構成で、圧倒的な共感を紡ぎ出す。
ひとの生命がきらめく、「詩(うた)」が立ち上がるその瞬間を捉えたいと願う。
お問い合わせ
演劇ユニットてがみ座:http://tegamiza.net/MAIL:info@tegamiza.net / TEL:080-5489-7854(palette & bullet)