キャスト

西田 夏奈子 西田 夏奈子

◎略歴

1999年7月、東京ティンティンに入団。座長の誕生日記念に行われた富士山頂公演を皮きりに、小劇場演劇にかかわりはじめる。 2002年に退団後は、絶対王様、劇団劇団、ヒンドゥー五千回、ニセ劇団など、変わった名前の劇団に数多く出演。
劇団フライングステージの関根信一氏との出会いをきっかけに、歌手をも目指し始める。 2008年、日本テレビ系『歌スタ!』に出場、一番を歌い切る。が、紅白出場をめざしているとの発言によって落選。 12年後の紅白初出場(予定)を視野に入れ、『エビ子・ヌーベルバーグ』として音楽活動(歌とバイオリンとハナ笛)も、活発に行っている。 もちろん演劇活動にも余念がなく、歌いながら演劇ができる場を求めてさすらっています。


◎主な出演作

2010年 FUKAIPRODUCE羽衣
『愛死に』
@東京芸術劇場小ホール2

岡崎藝術座
『リズム三兄妹』
@のげシャーレ(2010年)
@駒場アゴラ劇場(2008年)

劇団鹿殺し
『スーパースター』
@青山円形劇場

2009年
サインアートプロジェクト.アジアン
『ヴァギナ・モノローグス』
@俳優座劇場

思考動物
『凡凡凡』
@江古田ストアハウス

 
◎はじめて読んだ乱歩作品と
その時のエピソード


江戸川乱歩の小説は、お恥ずかしながら、実はこの舞台をきっかけに初めて読みました。
何年も前に古本屋で買ってあった『D坂の殺人事件』を、やっと読んで、怖いことを考える人だなぁと、ちょっとびっくりしました。 小説ではないのですが、子どもの頃、無意識にテレビで明智小五郎ドラマを見ていたのが印象に深く、明智探偵が『べりべりべり』と顔をはがしはじめると、両親が『でたー』と喜んでいたのを覚えています。ちなみにそれは、『パノラマ島奇談』と『孤島の鬼』を足したような内容だったらしいのですが、いまだにどちらも読んでいないため、真偽のほどもわからないという有様です。 ドラマも相当残酷でしたから、一番怖かった場面がしばらく夢に出ていました。 今ではもうテレビであれを放送するのは無理だと思いますが、思い出すといまだにちょっと気持ち悪いぐらいです。

そういうことを考えついて次々発表するような人の奥さんは、そりゃあたくましかったことと思います。 自分が演じることになるとは、夢にも思っていませんでしたが、今、とてもとてーも、光栄です。